お笑いコンビ・麒麟の川島明がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「SUBARU Wonderful Journey 土曜日のエウレカ」。「あなたの心を、ここではないどこかへ」をテーマに、ゲストの「ココロが動く(=エウレカ)思い入れのある場所」へと案内していきます。
9月24日(土)放送のお客様は、4人組ロックバンド・OKAMOTO'Sのハマ・オカモトさん。ここでは、ハマさんが音楽を始めたきっかけについて語りました。
ハマ・オカモトさん(OKAMOTO'S)
1991年生まれ、東京都出身のハマさん。OKAMOTO’Sのベーシストとして2010年にデビュー。バンド活動の傍ら、ベーシストとしてさまざまなミュージシャンのサポートもおこなっています。2013年には、日本人のベーシストとして初めて、アメリカのフェンダー社と「エンドースメント契約」(注:スポーツ選手や音楽家などの著名な人物と、企業などとの間で結ばれる契約の一種)を結び、その後、シグネイチャーモデルを発売。メディアでの活躍も幅広く、現在はTOKYO FMの番組「THE TRAD」、テレビ朝日系の音楽・トーク番組「ハマスカ放送部」などのMCを担当しています。
TOKYO FMの番組「SUBARU Wonderful Journey 土曜日のエウレカ」ゲスト:ハマ・オカモトさん(OKAMOTO'S)
◆ベースとしての立ち位置がわかった瞬間
川島:ハマさんが音楽、バンドを始めたきっかけをお聞きしたいです。
ハマ:小学校の頃、習い事とかチームとまではいかずとも、野球が学内でもブームだったので、周りの友だちと野球をやっていました。中学校にあがっても、“そのまま野球部”って感じで入学したんですけど、部活動紹介で野球部がものすごくスベっていて空気がすごかったんですよ。
川島:何をしていたんですか(笑)?
ハマ:野球に関係ないパフォーマンスというか……。
川島:笑いを取りにいって、目立とうとしてた?
ハマ:そうです。顧問をイジっているような感じだったので、「ここに入るのは違うな」と思いました。
川島:じゃあ、何もなかったら、そのまま野球部に入っていたんですね(笑)。
ハマ:普通に部活紹介をしてくれていたら、そのまま入っていましたね。なので、1年間は帰宅部でした。
川島:野球以外にやりたいこともなかった?
ハマ:そうですね。はっきりした趣味もなかったので。そんななか、よく話をする友だちが、たまたまみんな軽音楽部に入っていて、どんどん音楽の話をしてくるようになって。でも、僕が知らない単語ばかり出てくるんです。「このままいくと会話に入れなくなって、友だちがいなくなる」と思って、それで(軽音楽部に)入ったんです。
川島:音楽が好きという理由ではなく、コミュニケーションツールの1つとして?
ハマ:そうです。
川島:中学生ってそんなもんですね。
ハマ:その後(軽音楽部に途中から)入れるという話になったのですが、僕は競うのが嫌だったんです。1年前に入部して、すでにギターやドラムをやっているやつがいるので、どうしても1年のタイムラグがあるんです。
そんななか、これは(軽音楽部)あるあるですけど、「ベースはつまんないから誰もやっていない」って言われて。
川島:それで、空いているベースをやるしかないと。
ハマ:そうです! よくある「モテたい」とか「バンドを見て衝撃を受けた」っていう理由では一切なく。それがベースを選んだ本当の理由です。
川島:ベースはそこで初めて触るんですか?
ハマ:はい。うちの部活は楽器のレンタルはなかったので、両親からは「誕生日、クリスマス、お年玉は、もうないものと思え」というレベルで(ベースを買ってもらいました)。
川島:(プレゼントの条件)けっこう厳しいですね! 中学で打ち切り(笑)?
ハマ:(笑)。それを代償に、全部付いている入門セットみたいなものを(プレゼントしてもらいました)。
川島:最初からちょっといいものをね。
ハマ:別々に買うと結果的に高くなっちゃうので。でも、手に入れてから気付くんですよ。「重い! 音が低い! 弦は4本! 面白くない! どうしよう……!?」みたいな(笑)。
川島:(笑)。楽器って全部難しいけど、ベースは中学生の力じゃ弾ききれない弦がありますよね。
ハマ:なんていうか、エネルギッシュになれないんですよね。
川島:シャウトするような感じではないし、マジで「はなわ」さんみたいな感じよね。
ハマ:はなわさんは世代だったので。当時、日常で(観るテレビや近い人で)ベースをやっている人は、はなわさんしかいなかったんです。
川島:ちなみに当時、ベースは家で練習していたんですか?
ハマ:そうなんですよ。振り返ると幸運なのが、部活では「邦楽をやっちゃだめ」という暗黙のルールがあったんです。洋楽の60~70年代のバンドを本格的にコピーする先輩たちがいて、そういう影響もあって、音楽のスタートがまったく知らない古いバンドだったので、真剣に練習しないと弾けなくて。
あと、「背景を知っていないと……」っていう気持ちにさせてくれたのは、先輩たちのおかげでした。家で1人でやるのはつまらなかったんですけど、初めて部室で合わせたときに「自分が練習していたのは全体のここなんだ」とはっきりわかったんですね。
川島:骨に肉が付いたんですね。
ハマ:ものすごく感動しましたし、景色が変わりましたね。
川島:「今までコツコツとやってきたのは間違いじゃなかった」ということですね。
ハマ:自分の立ち位置がわかった瞬間は、今でも覚えています。
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次回10月22日(土)のお客様は、関根勤さんです。お楽しみに!
<番組概要>
番組名:SUBARU Wonderful Journey ~土曜日のエウレカ~
放送日時:毎週土曜 17:00~17:55放送
出演者:川島明(麒麟)
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/wonderfuljourney/