玉井夕海がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「サステナ*デイズ」。“子どものあした 大人のきょう”をテーマに、子どもたちが安心して暮らせる未来のために、「SDGs(エスディージーズ:持続可能な開発目標)」の考えを軸にした“新しい毎日”を提案します。
12月8日(木)のテーマは「チャレンジの中に探すSDGs」。ゲストに冒険家の舟津圭三さんをお迎えして、南極犬ぞり横断に挑戦したときのことや、氏が関わる「THINK SOUTH FOR THE NEXT」プロジェクトについて伺いました。
舟津圭三さん
◆過酷な環境で体感したこと
1989年、環境と平和を訴える目的で、アメリカ、フランス、ソ連(当時)、イギリス、中国、日本の6ヵ国から6人の冒険家が、世界初となる南極犬ぞり横断に挑戦しました。氷点下50℃の猛吹雪のなか、約7ヵ月をかけて全員が6,040キロを踏破。そして、舟津さんたちが南極点に到達した12月11日は、南極大陸横断国際隊が“南極点から環境と平和を訴えた日”にちなんで、「THINK SOUTHの日」として記念日登録されています。
日本人メンバーとして参加した舟津さんが、南極の過酷な自然のなかで感じたのは“命の大切さ”でした。「(南極では)見渡すと一切の命がないわけです。我々人間は、動物であったり、植物であったり、微生物など、いろんな命に囲まれているからこそ生きていけるんだなと、南極の内陸地域で感じました」
また、“大自然の猛威によって、人々の命はあっという間に失われてしまう”と体感した舟津さんは、「我々は自然をリスペクトし、母なる地球と調和しながら生きていかないといけないなと実感しました」と語ります。
◆「THINK SOUTH FOR THE NEXT」に込められた思い
「THINK SOUTH FOR THE NEXT」とは、南極点から世界に発信した現代社会の問題に改めて注目し、環境と平和の大切さ、チャレンジスピリットの重要性を次世代へと継承していくプロジェクトです。発足した2019年は、国際隊メンバー6人が日本に集結。シンポジウムやトークイベントほか、彼らの南極での挑戦を追ったドキュメンタリー映画「Trans-Antarctica Expedition」が上映されました。
現在、北海道仁木町(にきちょう)の「NIKI Hills Winery」でワイナリーと自然を利用したプロジェクトに携わっている舟津さん。ワインによって世界の人々と交流を持ち、自然環境を生かしたアウトドアアクティビティを通して、自然の素晴らしさ、怖さ、尊さを、訪れた人々に伝えているそうです。
そんな舟津さんが次の世代に望むのは、「興味と好奇心を持って世界に飛び出し、いろんな経験を積んで視野を広げてほしい。我々人間は、この地球でしか生きられない存在ですから、世界が1つになって、持続可能な地球環境を構築していく時期が来ています。(人間同士が)争っている場合ではなく、“調和の時代にしていかなければいけない”という認識を持ってほしいです。THINK SOUTHの日に、よりよい地球を構築するために何ができるかを考えて、大なり小なり、できる範囲で行動に移してもらいたい」と、若い世代にメッセージを伝えました。
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「THINK SOUTH FOR THE NEXT 2022」プロジェクトでは、都内3ヵ所で3年ぶりのトークイベントを開催。さまざまなフィールドで活躍する文化人と活動家を招き、トークセッションと「Trans-Antarctica Expedition」の上映をおこないます。
詳細は公式ホームページをご確認ください。
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聴取期限 2022年12月16日(金)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:サステナ*デイズ
放送日時:毎週木曜 11:30~13:00
パーソナリティ:玉井夕海
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/sustaina/