吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。8月13日(土)の放送では、山口県宇部市の「生活改善実行グループ」の井上清美代(いのうえ・きみよ)さんに、「ゆうれい寿司」についてお話を伺いました。
見た目にも美しい仕上がりにアレンジ
山口県宇部市の山あいにある吉部(きべ)地区に、江戸時代中頃から伝わる「ゆうれい寿司」というものがあります。
角型の押し寿司なのですが、具を混ぜたり、乗せたりせずに“真っ白な酢飯”のみで作ることから、ゆうれい寿司と呼ばれています。
従来の“真っ白な酢飯”のみの、ゆうれい寿司
現在も棚田の美しい景観が残る吉部地区。
古くから良質なお米の産地で、具を入れなくても美味しいお寿司が、地域の行事の際に作られてきました。
「日本海と瀬戸内海の、ちょうど真ん中あたりの地域なんですけどね。山間部なので、やっぱり山水を利用してお米を作っているので、それこそミネラルが豊富なんでしょうね。お米が美味しい地域なんですよ」と井上さん。
ゆうれい寿司を作り続けて、次の世代へと伝える役割を担う、地元のお母さんたちのリーダーでもあります。
棚田の美しい景観が残る吉部地区
現在、このグループが作っているゆうれい寿司は、“表面は真っ白な酢飯”という特徴を残しつつも、何層かに分かれた酢飯の中に具を入れたり、表面に少し飾り付けをしたり、現代風にアレンジして、見た目にも美しい仕上がりになっています。
「いまは、みなさん口が肥えていらっしゃるから、イメージを変えて二段重ねのお寿司にしました。しいたけ、たけのこ、わらびといった山の具を、炊いたお寿司の下の段に乗せて。上の段は、昔ながらの真っ白なお寿司にして。ぜひ、ずっとあるものですからね、このゆうれい寿司を続けてほしいなと思います」
宇部市を代表する郷土料理でありながら、地域の高齢化や後継者不足により、その存続が危うくなってきているというゆうれい寿司。生まれも育ちも吉部という井上さんは、そのお米の美味しさとともに「いつまでも残っていてほしい」と話してくれました。
現代風にアレンジした、ゆうれい寿司
“のっぺらぼう”の白い酢飯の押し寿司は、自然の恵みと、地域を愛するお母さんたちの思いの証なんですね。
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<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/