スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組
「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。人生に前向きになる力を与えてくれる“ことば”を大切にしている江原が、現代社会でさまざまな物事に直面している人たちに温かいメッセージを届けます。
12月11日(日)の放送は「親子の関係」をテーマにリスナーからの相談メールを紹介。江原がアドバイスを送りました。
江原啓之
<リスナーの相談>
家族のことで、とてもショックなことがありました。今春から次女が大学進学で家を出て遠方に引っ越しましたが、「社会人になったら親子の縁を切ってほしい。嫌いだし相性が悪いし死んでほしい」と言われました。実は、そのようなことを高校時代にも一度言われました。「毒親だし、親ガチャで私はハズレを引いた」と言われました。
次女には心配余って、彼女に対して嫌がることをしたので、本当に取り返しがつかないことをしてしまったかもと考えています。そこまで追い詰めていたかと思うと、次女の気持ちを思いやることもなく、私は親としてだけではなく、人間としてダメなところに気付かされたような気もしますが、気づくのが遅かった。次女に謝りたいのですが、きっと謝って済むようなことではないとも思います。
私は変わろうと思いますが、相手の気持ちはどうすることもできません。少し話がそれますが、私は視覚障害があり、どういう状況にあろうと、まずは自分が自立しないといけないと考えています。今は離婚して一人暮らしです。まだわからないこともありますが、福祉サービスを取り入れながら、どこまでやっていけるのか不安もあります。何かご助言があればありがたく思います。よろしくお願いいたします(兵庫県 女性 50代半)
<江原からのメッセージ>
江原啓之、奥迫協子
江原:(お子さんが)身近な家族や親にキツイことを言ってしまうことってあると思うんです。親に甘えて言うことってありますよね。協子さんは、そのようなことはありましたか?
奥迫:今でもありますよ。自分の本心をぶつけるのですが、それは心配しているからこそです。
江原:(今回の相談は)お母さんがちょっとKY(空気が読めない人)かな。娘さんの気持ちがちょっとわかる。なぜかというと、“自分の態度や自分自身の在り方を変えよう”っていう気持ちが足りない感じがするの。「謝りたい」という言葉も、このような状況にならないと出てこない。でも、ちょっと気の毒だなと思うのは、視覚障害があるんですよね。こんなことを言うのはすごく嫌なんだけど、あえて愛を持って申し上げると、そこに甘んじていなかったかなと。
最近の映画に「Coda コーダ あいのうた」という作品があるんです。すごく明るい映画だから観てほしいのですが、明るいといっても、主人公の女の子以外の家族全員(父、母、兄)が聴覚障がい者で、女の子だけが健常者なの。
その子のお母さんは、娘が生まれたときに、娘だけが健常者であることが凄くショックで、「私たちの(耳が聞こえない)世界とは違う」って。娘さんは、そこに何となく疎外感を感じていて、(耳が聞こえない家族のために)いつも通訳をしているんだけど、漁師さんをやっているお父さんは破天荒で、お母さんも結構な破天荒だけど、これが救いなんです。
聴覚障がいの家族の中で育ちながら、彼女は歌が大好きで、歌手になりたいんです。親はそんな娘を理解し、でも娘は(通訳の)自分がいないと家族が暮らしていけない……っていう狭間で自分を責めたり、歌を諦めかけたり葛藤するんです。でも、やっぱり最後に残るのは“愛”なんです。
そんなこの映画「Coda コーダ あいのうた」を、「一緒に観よう」と言って親子で観たらどうかな。視覚障がいがあると、ちゃんと観られないかもしれないけど、逆に「(このシーンは)どんな感じ? 教えて!」などと言って一緒に観ることができる。
この映画を観るのはお互いにつらいかもしれないけど、「お母さんは自分で頑張るよ、自分で暮らせるように福祉のサービスを受け取り入れたりしながら。あなたは、あなたで自由になって」などと伝えてみて。あとは、手放すと逆に(気になって)見てくれることもあると思うんです。
奥迫:恋愛もそうですよね。追いかけると逃げていく。でも、手放すと向こうからまたやってくる。
江原:まさに“北風と太陽”。相談者さんの娘さんは、すごく優しい子なんだと思う。だから「自分がお母さんの助けにならなきゃ」とか、いつもどこかでそういう(気持ちがあったり)我慢をしていたり、いろんな思いがあって。なのにお母さんの自立心が見えないから、爆発しちゃったんじゃないかな。「今回のことで奮起してほしい」っていう気持ちもあるんじゃないかな。
「(私が社会人になったら)もう自分でやっていってね」「縁を切るからね」……って言って傷ついているのは、娘さんじゃないかな。(厳しいことを)言う人が傷つくこともあるんです。お母さんもショックだったと思うんだけど、この娘さんがすごく心配。娘さんが傷ついているんだろうなと思うと。
奥迫:なるほど。深いですね。
江原:そんなやり取りがあるときに謝ったり、何かをしたりするのは、やめたほうがいい。“粋”じゃない。それよりも、お母さんが福祉のサービスを取り入れたりして、自分でやっていこうとしたときに、娘さんは突然帰ってきたりするかもしれない。彼女はお母さんに、懸命に発破をかけたんじゃないかなと思う。
これから寒くなってくるので、お家の中にいることも増えますし、映画から学ぶのも良いことじゃないかなと思います。
●江原啓之 今夜の格言
「子どもの心には、あなたの愛が宿っています」
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聴取期限 2022年12月19日(月) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25
エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/oto/